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#52 フラグ回収

last update Last Updated: 2025-07-24 06:58:31

「飽きるの早い?うるせぇやい!今はね〜DAWにメロディ打ち込んでる〜」

ぬなめネキ――えっと……つまり作曲中ってこと?

――あwww

――フラグ回収お疲れ様です

――あいつガチ予言者やんwww

――え?どういうこと?

――言いはしたけどまさかこんなことになるなんて……

――予言者ニキちっすちーっす

ぬなめネキ――五日前の悪寒はそういうことだったか……

「そうそう!今初のオリ曲作っててさ〜本職さんには劣るけどなかなかいい出来なんだ!ぬなめネキ、悪寒って?関係あるかはわからないんだけど、作曲作業を始めたのは五日前だよ!」

ぬなめネキ――俺、やらなきゃいけないことが急遽できたから落ちるわ。YURAちゃんも作業頑張ってね

――ぬなめネキが急いで作業に戻ったのは、もしかしなくてもYURAちゃんより先に完成させるため?

――たぶんね

――まぁYURAちゃんはまだ完成前だし、ぬなめネキが急いで作業して投稿しちゃえばフラグ回収はされないか

――あぁーね

「なんか私がぬなめネキを急かしちゃった感じ?」

――いんや、あれに関しては別に気にしなくていいぞ!

――うんうん、ぬなめネキが作業に戻ったのは私欲を満たすためだからさ

――経緯はYURAちゃんの専スレのPart21見ればわかるから気になるなら覗いてみるといいよ!あ、YURAちゃんはダメだからね!

「え〜なんでさ〜!」

――ダメなもんはダメ!見たらつまんないし!

――気になるからこの枠終わったら覗こっと

――わかってると思うけどYにツイートしちゃダメだよ?ネタバレになっちゃうから

――はい!分かりました!

――社会の掃き溜めみたいなSNSに染まってない近年稀に見るピュアボーイだね

――あれ?自分性別言いましたっけ

――この子は男の子、そう俺の勘が言ってる

――え、怖っ……

「ごめん、これは私も擁護できないわ。第三者の私から見てもだいぶ気持ち悪かったし……。」

――ぴえん……

――残当。いや、別に残念ながらって感じでもないあ

――しっかり反省してもろて

――普通に気持ち悪いからしゃーない

――アレと同じ性別なことが恥ずかし

「はーい、変態豚野郎は住処の豚箱にお帰りくださ〜い!」

――なんか捕まってて草生える

――〇時〇分……現行犯逮捕!

――ブヒブヒ〜

――ふがふが!

――なんか豚野郎って罵られたいだけの変態が湧いてきたんだけど!YU
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  • 憧れに手を伸ばせ   %

    「やぁ諸君!みんなYURAちゃんだぜ!ドンドンパフパフ!ふぅーー!」――どしたんよ急にそんなテンション高くてしてさ、頭でも打ったん?――とち狂ったんじゃね?――何言ってんだお前、普通にいつも通りのYURAちゃんだぞ?YURAちゃんの様子がおかしいのはいつもの事だぞ?――ナチュラルに頭おかしいヤツ扱いされててほんまに草生える!「聞いて驚け!僕は謹慎を解除されたのだ!」――謹慎!?何して……あ、なんかひまわりネキの配信で言ってたね。なんか無理しすぎて社長直々にストップかかってたって――ん?その状況でなんでひまわりネキの配信にいたん?謹慎中ならいくら先輩の配信とはいえ出ることなんてできないはずじゃ……――先輩に誘われて断れなかったって建前のもとに勝手に配信に参加したらしいよ?――で、その後YURAちゃんは逃げたと「そんな逃げるわけないじゃん!(まぁ、一度は逃走したけども。)ちゃーんと社長とマネージャーと保護者からガッツリめに怒られましたー!というわけでもう二度と無理はしません!ここに宣言します!無理せず長く活動をできるように頑張っていくので今後ともよろしくお願いします!と、言うわけでいつも通りやっていくよ!」

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     ぐすん……めっちゃ怒られた。ノリでコラボを始めるのはいいけどちゃんとマネージャーに根回ししろって言われた。あと、配信止められてるのわかったならキリいいタイミングでコラボ終えて休ませるとかできることあっただろって。 ごもっともすぎるよ。でも、でもだよ?YURAちゃんにも原因があると思わない?そしたら社長が「たしかに俺もYURAが先輩に誘われて断れなかったなんてシチュエーションは全くイメージできない。実際えーやだーとか言って断るだろうな。それは裏での話だ。配信中にリスナーにも聞こえる形でコラボの話を持ちかけられたらどうだ?あいつはあれでいてなんだかんだ空気を読むし、気も使う。まぁラインのギリギリ手前で暴れてるからタチが悪いとも言うがな。ま、そういうわけだから。今後は今その場で言うことによる影響とかも考えるように。いいな?」 私はぐうの音も出なかった。「ぐう!」 違う。これはぐうの音が出たんじゃなくてお腹空いてたからお腹が鳴っちゃっただけ。ちょっとお腹に何か入れておくか。 まぁたしかに"もぐもぐ"頑張りすぎちゃってる"もぐもぐもぐ"YURAちゃんのストッパーになるべき大人がそれを真っ当出来てないことの責任を"もぐもぐ"YURAちゃんにぶつけるのは違うよね。やる気があるのは"もぐもぐもぐ"いいことなんだから。"ゴクンッ"あとは大人が無理しすぎないように体調とかに気を使っていけば済む話。 なんかこんなキャラじゃないのに真面目に考えすぎてちょっと脳みそ疲れちった。寝よ寝よ。んじゃ、おやすみなさーい。「スピーースピーー」

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    「先輩先輩!配信中ですよ?いつまでそんなこの世の終わりみたいな顔してるんです?もっとシャキッとしてもらわないと!もう!」――めちゃくちゃいい笑顔で煽りよるわこいつwww――それな、めちゃくちゃ自然に言ってるけど元凶なんだよなこの子――なんというか許せちゃいそうな雰囲気をまとってる――しっかり者の後輩風。あくまで風――ガチで草「お前誰のせいだと思ってんのマジで!いやほんとお前マジでさぁ……」「私は誰も悪くないと思ってますよ?強いて言うなら事務所ですかね。」――あぁなんか落ち見えたかも――奇遇だな俺もだ――口八丁で誤魔化されてなんとなく有耶無耶になって終わると見た!――いやでもひまわりちゃんもいい歳した大人だよ?さすがにこんな一歳の女の子にコロッと……される気がしてきた――誰か一人くらい信じてやれよ――そうは言いつつも皆信じてるさ、ひまわりちゃんのチョロさを「は?どう考えてもお前が悪いだろ。」――おおっと!ここでしっかり言い返した!――この反論どう見ますかYURAちゃん側のリスナーの皆さん――そうですねぇ、追求を一旦止めてしまったのが悪手でしょうね。――というと?――ユラちゃんとひまわりちゃんがまともに言葉でやり合って勝てる見込みはないんです。ここでの切り返しでそのまま押し切って先輩の言葉ということで強引にでも飲み込ませるべきでした。――長いから3行で――最後のチャンスを無駄にした。ひまわりちゃん負け確。「まず、現状の整理からしていきましょうか。一つ、私が配信を禁止されてることを先輩は知らなかっただけ。二つ、私は暇を持て余していたからコラボの予定が今後入った時の予習がてら先輩方の配信を漁ろうと思っていただけ。三つ、何も知らない先輩の誘いに私が応じただけ。ほら、何も問題はないですよね?」「う、うん……た、しかにそんな気がしてきた。そういうことなら問題はない……のかな?でも事務所の問題って言うのは?」――実況の言う通りになったな。YURAの屁理屈も間違ってはないけど、そこにYURAちゃん自身のあ、これ使えるなって下心があったから誰も悪くないわけが無い――ほんとそれ↑――やっぱりユラちゃん天才を自称するだけあって頭の回転めちゃくちゃ早いのな――頭の回転もそうなんだけど、どちらかと言うと引き出しの多さじゃないかな――あぁ

  • 憧れに手を伸ばせ   #89 配信できるぜやったー!

    「それじゃ我らがピオーネのスーパー新人VTuberのYURAちゃんとのコラボでーす!はい!みんな拍手ー!それじゃあひとまず自己紹介お願いしていい?」「もちろんです!人生二周目の天才ロリっ子VTuberのYURAです!大先輩の足を引っ張らないよう頑張ります!」――大先輩の足をってアレ?ユラちゃんのチャンネル登録者って何人くらいいたっけ?ワンチャンひまわりちゃんが負けてね?――いや、まだギリ勝ってる――良かったなひまわりちゃん、先輩としてのメンツはギリ守れてるぞ!――まぁ、ギリだけどな!「ありがとYURAちゃん!おいこらコメ欄うるせぇぞ!じゃあ次はYURAちゃんの目撃情報が極端に少ない件について教えて貰っていい?話聞く限りじゃ見てないわけではないみたいだけど。」「それは……私は天才だからなんです。」「ん?」――さすがの俺らもクエスチョンマークだらけやわ――ワイも天才やからわかる、きっとながら作業してるからやな――適当言うなカス――ひまわりちゃんの枠に天才とかいるわけないやろ――寝言は寝て言え、いやもう黙ってろ――ボロくそで草「動画編集もMIXもイラストもモデリングも全部自分で出来るので、全部やると時間がやっぱりその分長くかかっちゃうじゃないですか。となるとより多くの時間を確保するために色んなことを同時進行することになるわけで。配信視聴も作業しながらなんですよ。」――な?――コメ主のドヤ顔が目に浮かぶ――ほらそこ!コメント欄内で会話しない!――枠主が混乱してこっちに助け求めてるよ!――しゃーないなぁ誰か答えといてー――お前ちゃうんか、ほな俺がやるか。やりたいことがいっぱいあって、それをやる能力も持ってると。だから全部やってて手が離せない。それで配信は見てるけどコメントはできない。「あ、なるほどね!作業BGM的なってことか!え?生き急ぎすぎでは?もっとゆっくりしよ?」「前半は端折るんですけど、何事かをなすにはあまりにも短いって名言あるじゃないですか。そういうことです。人なんていつ死ぬか分かりませんしね。母もまさか私を遺すことになるなんて思ってなかったでしょうし……。あ、今は祖父母がいるので大丈夫ですよ?」――重いね……――そうなんだ、ユラちゃんお母さんを……――俺ちょっとチャンネル登録してくる――俺も俺も――チャンネ

  • 憧れに手を伸ばせ   #88

    「そういえばユラちゃんがうちの事務所の配信にいるの珍しくない?なんかそんな気がする。」YURA――実は色々事情がありまして……――今更だけど、ひまわりちゃんはみんなの妹なわけじゃん。ならさ、ユラちゃんじゃなくてユラお姉ちゃんって呼んだ方がいいんじゃない?――そうだそうだー!妹なら妹らしくちゃーんとお姉ちゃんと呼ぶんだー!――妹ちゃーんほれほれー!「クッ……ユ……ラ……おね……ちゃん……。うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!もうヤダ配信やめたい!ふて寝したい!あたし年上なのに!先輩なのに!うわぁぁぁぁぁぁぁぁん!」――泣いちゃった……――しょうがないね、妹ちゃんだからね――ちょっと男子ー!サイテー!――ひまわりちゃん泣いちゃったじゃーん!――あんな小さな女の子相手にいい歳した大人が揃いも揃ってさー!「やめて……もうやめて……話題変えよ?ね?ほら、ユラ……オネエちゃんが配信に現れない原因をしようよ!」――しゃーないなぁ――という訳でユラちゃん!――あとは任せた!YURA――え、えっと……任されまし……た?アレなんか通話かかって……ひまわり先輩?(ど、ど、どうしよう!今日仕事したら絶対社長とマネちゃんに怒られる!でも私みたいな事務所に入りたての新入りがひまわりさんみたいな大先輩からの通話に出ないわけにもいかないし……。いや待てよ?出ないわけにはいかない……か。これ使える!新入りって立場で先輩の話を断れなかったってことにすれば怒られるのはひまわり先輩!これで怒られることなく配信ができる!)「はい、YURAです!ひまわり先輩!リスナーの皆さん!改めてよろしくお願いします!」(ふっ……計算通り!)

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